Inger Persson SOLD OUT!
鮮やかな青と、焼き締めの素地。その強いコントラストが、この作品の第一印象を形づくっています。けれど見どころは、その境界だけではありません。
釉薬の中に浮かぶのは、手書きの筆跡。力強さはなく、むしろ淡く、重なりとにじみを伴って静かに揺れています。単色のように見える青が、実は階調を持ち、細やかな変化を内包していることに気づかされます。段差に沿って釉がわずかにたまり、光が当たることで部分的に色が深くなる。見る角度によってその表情は変わり、青がただの色ではなく、構成の一部として働いていることがわかります。
強く照らすと、内側から光を返すような透明感が現れます。釉の厚みによっては濃く、またある部分では薄く── 自然光のもとでこそ、この作品の色彩は最も美しく立ち上がります。
ヒビや欠けもなく良好なコンディションです。
φ11.5 H21 (cm)
Inger Persson(1936–2021)
Swedish ceramist, Gustavsberg Studio.
Known for bold blue glazes and studio stoneware.
くすんだ茶や灰が上品とされた時代に、深い青を迷わず選び続けた陶芸家。その鮮やかさは装飾ではなく、形と空間を導くための判断でした。評論家はその仕事を「永遠の若さ」と呼んでいます。







