1936–2021 全22点
二つの青の花器(部分)/濃紺とターコイズのエナメル釉、下は土のまま/高さ 44.5cm
ざらついた土に、つやのある青
濡れているように見える青です。そのすぐ下は、乾いた土。
スウェーデンの窯ロールストランドの工房で、1960年代に作られた器と陶板。全22点を集めました。
花器と鉢、フクロウとヴァイキングと鳥、燭台とランプ。炻器と磁器。
1959年、22歳の陶芸家が、リドショーピングの磁器工場に入ります。花形の作家が、重い形と茶色の釉に向かっていた頃です。
彼女は、ほかの作家がしなかったことをしました。自分でろくろの前に座り、粗い土を挽き、その上に、水のようにつやのある青を掛けたのです。
“釉と色では、自分の道を行った。
ボー・ボルグ、文化記者(2021年)
濃紺と、ターコイズ。厚いところは黒に沈み、薄いところで明るくなる。筆の一本ごとに、濃さが違います。
口へ向かって明るく、裾へ向かって濃く。そして下三分の一で、ぷつりと止まる。そこから先は、土です。
ざらついた灰色の肌の上に、青の裾がわずかに垂れています。窯の中で釉が動いた跡です。青が強く見えるのは、隣に土があるから。
青の上に、青で描くこともします。渦から縁へ、放射する三角。同じ釉を重ねただけで、濃い青と薄い青ができます。
動物や人にも、同じ青が来ます。フクロウの目は、板いっぱいの二つの青い円。ヴァイキングは、青い盾を一つずつ抱えています。
顔は点と線だけ、体は四角や台形。そこに青を一か所だけ、強く置く。それだけで生きものになって、目が離せなくなります。
鍵のネックレスをつけた少女には、濃紺からターコイズへ移る窓。台座の上の鳥は、ターコイズの地に濃紺の胴。青は飾りではなく、かたちの一部です。
このフクロウと少女と鳥は、彼女自身が、ずっと手元に置いていたものでした。
同じ青が、食卓へも行きました。1967年のティーセット Colette。白い磁器に、太い筆でコバルトを一振り。
KUNO は、白とターコイズを線一本で分けた花器。Lunik は、白い円盤に濃紺の波。土の代わりに、白。
後年、記者に、こうした器は何に使うのかと聞かれて、彼女は答えました。
“機能は、何もありません。なぜ機能がそんなに大事なんでしょう。大事なのは色です。
Inger Persson(記者 Bo Borg の問いに答えて)
全22点。花器と鉢、陶板と動物、燭台とランプ、それに量産の器が二つ。1980年代と90年代の青は、作家のページに。