Inger Persson Vase
¥85,000
白と青、たったふたつの色で構成されていながら、今見てもまったく古さを感じさせない。むしろ、この先の時代にも通用するだろうと思わせるほどの明快さと新しさがあります。
Inger Perssonの作品に対して「永遠の若さを吹き込んだ」と評された言葉。その真意は、この花器のように、構成がシンプルであるほど、その中にある選択の鋭さと自由さが際立つことにあります。
大胆に色面を分けながら、青の釉薬には微細な濃淡の変化があり、白との接点にはごく細い紺色の輪郭が残されています。緊張と緩和、構成と揺らぎ──その両方が、決して硬直せず軽やかに共存しています。
装飾を足さず、形を盛らず、それでも視線が離れない。色そのものに「構成」としての意味を持たせることで、Perssonは時代性を超えた印象を獲得しています。
この静かな強さと、新鮮さ。
それこそが、彼女の作品が今もなお若々しい理由です。
ヒビや欠けもなく良いコンディションです。
φ9 h32.5 (cm)
SKU: 20230108r1/54 カテゴリー: ALL ITEMS, Inger Persson, 北欧の花器, New Arrival, 青の釉薬 タグ: art
在庫1個
Inger Persson(1936-2021)
温かなユーモアと巧みなろくろ技術を兼ね備えたスウェーデンの陶芸家です。フクロウや鳥などを抽象的に表現し、深い青を軸とする鮮やかな釉薬使いで知られます。粗めのシャモット土や手彫り模様を生かし、伝統に遊び心を加えた作品は国内外で高く評価されました。動物造形のユーモラスな魅力と色彩の豊かさが、多くの人々を引きつけ続けています。