Lisa Larson Unique Piece

Lisa Larson(リサ・ラーソン)自身の手による世界に一点だけのUnique Piece(ユニークピース)です。50年代の可愛さ溢れる動物作品、芸術性の高さで評論家を唸らせたエッチング花瓶、その後60年代にかけて精力的に取り組んできた陶板に大皿、これらの作品作りを通じてリサの名声は国内外に響き渡ります。70年代にリサは花器作りに精力的に取り組んでいきます。同時に花器だけでなく、花をモチーフとした容器やプリントなどが増えていくことから見ても、花を飾ることをテーマとしていたのではないでしょうか。フィギュアに花柄をプリントして飾る、花器を作って花を活ける、花モチーフの陶板を飾る、色々な方法で花の飾り方を提案していきます。こちらはその中でも、唯一と言って良い、大皿に手書きで花が描かれたもの。ただ花を描くだけではなく、エッチング装飾を施してあることから立体的な作りとなっています。リサにしか描けない美しく可愛い花、陶器としての大皿の美しさ、これまでにリサが取り組んできたことを活かした集大成ともいえる作品です。

70年代には幾何学模様を取り入れた絵付けが多いのですが、こちらはストレートに花が描かれています。この時期、日本の民藝の影響を受けた作品作りも多かったので、こちらは日本の大皿に影響を受けたものなのかもしれません。結果としてリサの持つ良さが最大限に発揮された作品に仕上がっています。

ヒビや欠けもなく非常に良いコンディションです

φ45.5cm
1978