Lisa Larson Unique Piece
¥700,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Fåglar(鳥)シリーズの原型と考えられるスタジオ・ユニークの「Fågel」です。
量産された小鳥たちの、大きな母型
Fåglarシリーズは、1964年にデザインされた3種の小鳥からなるフィギュリンで、1965〜67年にグスタフスベリのスタジオで手作りされた後、1967〜71年に通常の量産へと移行しました。量産品の高さは7〜8cmです。
本作はその量産フィギュリンのおよそ2倍のスケールを持つ、一点物の立体作品です。並べてみると一目瞭然——隣に置いた量産品がまるで雛鳥のように見えます。ずんぐりと丸い卵形のフォルム、小さな嘴、点で表された目。鳥を鳥たらしめる要素だけを残して、あとはすべてそぎ落としたような潔さです。量産品ではこのフォルムが小さく整えられ、つややかな釉薬をまとって愛らしい置物になりましたが、この作品にはそうした洗練の前の、もっと生々しい手ざわりが残っています。
荒々しい掻き落としと、実験的な釉薬
表面全体を覆うスグラフィート(掻き落とし)が、この作品のもっとも印象的な特徴です。リサはおおらかなフォルムと巧みな掻き落とし装飾で知られていますが、ここではその技法がとりわけ奔放に発揮されています。翼の輪郭や羽毛の流れを示す線が、迷いなく力強く刻まれていて、一本一本に手の速度と圧力がそのまま記録されています。量産品の滑らかな表面にはない、土と手が直接対話した痕跡です。
釉薬は黄褐色と暗褐色から藍色にかけての酸化物が複雑に溶け合い、まだら模様を形成しています。量産品が均一な艶のある釉薬で仕上げられているのに対し、本作は釉薬の掛かり方がまちまちで、所々に素地の土肌がそのまま覗いています。量産化される前の段階で、釉薬の表情を探っていた実験の跡といえるでしょう。
裏面には焼成時の窯詰め跡と手彫りによるサインが確認できます。量産品のオークション記録では高さ約7cm、長さ10cmとされ、スタンプによる署名が標準ですが、本作に見られる手彫りのサインは、スタジオでの初期作品や試作品(Provexemplar)に特有のものです。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
シリーズ: Fåglar(鳥)
作品名: Fågel(鳥)スタジオ・ユニーク
メーカー: Gustavsberg
制作年代: 1960年代初頭(推定)
素材: ストーンウェア、部分施釉、スグラフィート装飾
サイズ: w14.5 h9.5 cm
コンディション: 良好(Very Good)
良い状態です。所々白く釉薬がのっていない箇所がありますが、量産品とは異なる実験的な施釉によるものです。
※部屋に飾られている写真は、
SKU: 20241007g1/LU8 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, フィギュア, Lisa Larson Unique Piece, Lisa Larson Prototyp, All Uniquepiece
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
“猫のマイキー”で知られるリサ・ラーソン──けれど世界では、自由な造形で評価されたスウェーデンを代表する陶芸家として語られています。













