Rut Bryk Tuhkavati
¥1,700,000
Rut Bryk(ルート・ブリュック)の陶板です。後年に制作していた幾何学模様、初期に制作していた鳥や花のモチーフ、その両者が組み合わされた60年代前半の作品です。彼女の作品が持つ美しさが両方組み合わされており、この時期の作品でしか見ることの出来ないものです。人気も非常に高く、小さなものや平面なものはまだ見つかるのですが、こういった大きさ、立体感、モチーフの組み合わせといった全てが揃うものは見つかりません。こういった傑作ですが、実はアーティスト仲間が本人から貰っていることが多く、一般に出回ることはあまりありません。良いものは最も見る目のある人たちの中で回っているんですね。こちらもその一つで、最初の持ち主はスウェーデンを代表する陶芸家の一人であるGoran Andersson(ヨーラン・アンダーソン)、そしてその彼がRorstrandのCEOであるLeif Perssonにプレゼントした作品です。ARABIAを買収した時期のトップであり、Rorstrand博物館を手掛けた人物でもあります。二人とも見る目があるのは当たり前な経歴ですよね。そんな二人にずっと大切に飾られてきた作品です。Rut Brykを心から好きな方に所有していただけると嬉しいです。
ヒビや欠けもなく良好なコンディションです。
1960’s
32×32×5(cm)
『ルート・ブリュック 蝶の軌跡』 P172
『Rut Bryk』Espoo Museum of Modern Art P216
『Rut Bryk』DESUGNMUSEO P109
在庫1個
Rut Bryk(1916-1999)
ヘルシンキの中央芸術工芸学校で学んだ後、1940年代初頭からアラビア社アート部門で活動を始めました。版画の技法を応用した型の研究と釉薬による独自表現を確立し、1951年のミラノ・トリエンナーレでグランプリを受賞。国際的な注目を浴び、フィンランドを代表する陶芸作家のひとりとして知られるようになります。初期の具象的な陶板から、1960年代には無数のタイルを組み合わせた抽象的・立体的なモザイクへと移行。ヘルシンキ市庁舎やフィンランド銀行、大統領私邸に設置された大作は、迫力あるスケールと色彩表現で高い評価を得ました。版画の鋭い構成力や釉薬の奥行きを活かす作風は、北欧デザインに新風を吹き込み、陶芸の可能性を広げる礎となっています。