Stig Lindberg “Springare” Large
¥900,000
白地に黒の斑点模様をまとった愛らしい馬《Springare》。スティグ・リンドベリを代表する造形であり、数々の作品集や「Elle Decor」の特集、さらにグスタフスベリ博物館の展示でも繰り返し紹介されてきました。すでに目にしたことのある方も多いでしょう。
丸みを帯びたシルエットは一見すると馬らしさから遠いように思えます。実際、この作品を見たスウェーデンの名騎手は「これほど間違った形の馬はない。しかし同時に、これほど素晴らしい馬も見たことがない」と語ったと伝わります。的確なデフォルメによって、確かに馬であると感じさせる造形はリンドベリならではの技です。
二つのサイズで制作された《Springare》ですが、今回の作品はそのうち希少な大きいサイズ。市場に現れることが少なく、コレクターが長く探し続ける理由もそこにあります。
模様のバランスや顔つきも良く、堂々とした存在感を備えた個体です。可愛らしさとユーモアを纏いながら、美術作品として確かな強さを持つ、リンドベリの真骨頂といえるでしょう。
ヒビや欠けもなく非常に良いコンディションです。
1962-70
W30 H27 (cm)
在庫1個
Stig Lindberg(1916-1982)
ストックホルムのKONSTFACK(現在の国立芸術工芸デザイン大学)を卒業後、1937年にGUSTAVSBERGの アートディレクターWILHELM KAGE(ウィルヘルム・コーゲ)に並外れた才能を見抜かれアシスタントとしてその輝かしいキャリアをスタート、1949年にWILHELM KAGEの後任アートディレクターとなり1980年まで所属。活躍の場は陶芸だけにとどまることなくテキスタイルや絵本のイラスト、トランプ、プラスティック製品、そして日本においては西武百貨店の包装紙をデザイン、1957年から1972年までは母校であるKONSTFACKの主任講師として指導にあたる等、幅広い分野で溢れんばかりの才能を発揮しました。独創的で遊び心溢れるデザインは現在もなお人々を魅了しています。