Lisa Larson Unique Piece
¥2,530,000
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、グスタフスベリ・スタジオの一点物(Unikat)「椅子に座る婦人」です。
膝の上で手を重ねて
ふっくらとした胴に、ちょこんと載った頭。胸の前で両手をそっと重ね、口元にはかすかな微笑み。お茶のあと、ひと息ついている午後のような、満ち足りた時間がこの小さな婦人のまわりに流れています。裾からは小さな足の先がのぞいていて、その慎ましさがまた愛らしい。
そして、この作品の仕掛けは背中にあります。彼女が座る椅子は、立体ではなく「線」で描かれているのです。丸い背もたれに縞模様、点々で縁取られた脚——背面いっぱいに、椅子が一脚、のびのびと描かれています。彫刻と絵が一つの体の上で出会う。婦人と椅子を一塊のフォルムに溶かし込んでしまう、リサの機知が光る構成です。
轆轤から生まれた人——リサの造形の原点
この球形・しずく形の人物像は、リサがグスタフスベリに入った1950年代の仕事と地続きにあります。学生時代から彼女は轆轤で女性像を挽いていましたが、初期には粗いシャモットの壺に掻き落としや刻線をほどこす制作に没頭しました。挽いた壺がライオンに見えた、という有名なエピソードと同じで、ろくろの上のかたちから生き物や人を見出していく——その眼差しがそのまま人へ向かったのが、この一群です。1960年代にタタラや切り抜きの技法へ移っていく前の、彼女の手の思考がもっとも素直に表れた時期の作風といえます。
壺がそのまま婦人の体になっているからこそ、背中に椅子を「描く」という発想も自然に生まれたのでしょう。器とフィギュアの境界を軽やかに行き来する、この時期ならではの一点です。
底面にはスタジオハンドとともに「LISA」の手彫りサインが刻まれており、グスタフスベリ・スタジオで作家自身の手から生まれた作品であることを物語っています。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
作品名: 椅子に座る婦人(sittande kvinna)
メーカー: Gustavsberg Studio
制作年代: 1950年代後半〜1960年代
素材: 炻器、部分施釉
サイズ: 高さ 約18.5cm
サイン: 底面に手彫りのスタジオハンドおよび「LISA」
コンディション: 良好(Very Good)
良い状態です。軽い経年感はありますが、全体の印象を損なうものではありません。チップやヒビ、補修跡は見られません。釉の濃淡や流れ、底面の開口は制作時に生じたもので、ダメージではありません。
SKU: 20230305g1/LU20 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, フィギュア, Lisa Larson Unique Piece, All Uniquepiece, Lisa Larson1, Lisa Larson Unique Piece1
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg 1954–1980.
Known worldwide for figurines and unique stoneware sculptures.
可愛らしいキャラクターで愛されるリサ・ラーソン。
世界のアートシーンでは、スウェーデンを代表する陶芸家として
その手仕事が今も各国の美術館で紹介され続けています。






