Lisa larson Unique piece
¥165,000
リサ・ラーソン(Lisa Larson)、グスタフスベリ・スタジオ期のユニーク作品(unikat)、手轆轤による小壺です。
東洋の器に寄り添った、リサの「もうひとつの手」
リサ・ラーソンといえば、点目の動物たちや愛嬌のあるフィギュアを思い浮かべる方が多いはずです。けれどこの小壺の前に立つと、その印象がふっと裏返ります。丸くふくらんだ胴に、きゅっと立ち上がった口づくり。鉄釉のしっとりと深い黒褐色に、流れるような筆のあとが浮かび、そこに目立たない色での絵付けがそっと重なっている——どこか茶陶のような佇まいです。
濱田庄司に代表される民藝の器と、たしかに通じる空気があります。それでもこれは日本の焼物ではなく、まぎれもなくスウェーデンの土から生まれたもの。釉薬の落ち着き方、筆を運ぶタッチ、その匙加減のどこをとっても、無意識のうちに「リサのもの」になっています。外から受けた刺激を、いつのまにか自分の言葉に翻訳してしまう——作家ならではの消化力が、この一点には正直に表れています。
量産では決して残らない、手の記録
量産のフィギュアシリーズとは異なり、これはスタジオでリサ自身の手から生まれた一点物です。底を返すと、釉のかからない素地がそのまま現れ、ろくろの跡が静かに残っています。そこに手描きの「スタジオハンド」(工房を示す、手の中にGを抱いたマーク)と「Lisa L.」のサイン、そして「GUSTAVSBERG」「SWEDEN」の刻印。スタジオハンドと自署が揃うことは、これがシリーズ品ではなく、彼女個人の手仕事から出たユニーク作品であることの何よりの裏づけです。
グスタフスベリのスタジオは、量産という「高速道路」の傍らに設けられた、実験のための小径でした。リサはここで、商業的な制約から離れて土と直に向き合うことを「ひと息つける時間」と語っています。この小壺は、まさにその自由な呼吸の中から生まれた一個体です。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
メーカー: Gustavsberg(グスタフスベリ・スタジオ)
制作年代: グスタフスベリ在籍期(1954–1980年)
素材: ストーンウェア(炻器)、施釉
サイズ: 高さ 約15.5cm
コンディション: 良好(Very Good)
良い状態です。軽い経年感はありますが、全体の印象を損なうものではありません。チップやヒビ、補修跡は見られません。底部の無釉素地に見られるろくろ跡や微細な凹凸、釉肌のゆらぎは、手仕事と焼成によって生じた一点物ならではの表情であり、損傷ではありません。
※写真は、
SKU: 20240708g2/LU6 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, 北欧の花器, Lisa Larson Unique Piece, アートボウル, All Uniquepiece, Lisa Larson Unique Piece1, Nordic Vessels タグ: Nordic Vessels
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg 1954–1980.
Known worldwide for figurines and unique stoneware sculptures.
可愛らしいキャラクターで愛されるリサ・ラーソン。
世界のアートシーンでは、スウェーデンを代表する陶芸家として
その手仕事が今も各国の美術館で紹介され続けています。





