Rut Bryk Kulho

Rut Bryk(ルート・ブリュック)の中でも非常に希少なボウル作品です。

1950-60年代にかけて活躍したアラビアの作家の多くがアラビアで最初に世界的な名声を得たElsa Elenius(エルサ・エレニウス)から学びました。この作品もその影響から生まれたことが分かる仕上がりです。初期にはBirger Kaipiainen(ビルゲル・カイピアイネン)に技法を学び、彼の作品と遜色ないほどのものを制作していたルート。どちらも非常に美しく素晴らしい出来ですが、後に自らの表現方法を確立するルートにとって一時期だけのものとなりました。こういったボウルやプレート作品をもっと見てみたかったと思ってしまいますが、ほとんど制作されなかったようです。既にルート独自の美しさが詰まった仕上がりになっているだけに勿体なさを感じてしまいます。

非常に良いコンディションですが、
高台部分に製造時に出来たと思われる極小の欠けがあります。
ルートはそれぞれの作品に異なる釉薬や文様を施し、一つとして同じ作品を作らなかったため、こちらも唯一のものとなります。

φ12.5 h7.5 (cm)