Lisa Larson Unique Piece
¥990,000 元の価格は ¥990,000 でした。¥742,500現在の価格は ¥742,500 です。
Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、グスタフスベリ・スタジオの一点物(Unikat)、母子像「玉座の母と子」です。
アーチの中に、母と子
からし色の大きなアーチが、母と子を背後から包み込んでいます。その懐に、こげ茶のドレスをまとった母が静かに腰かけ、膝の上の子に両手を添えている。母も子もまっすぐ正面を見つめ、刻まれた線だけの目鼻が、祈りのような静けさと、ふっと力の抜けたあどけなさを同時に漂わせています。荘厳さと素朴さの同居——これがこの一点のいちばんの魅力です。
横から見ると、像の構造がよくわかります。背後のアーチは板のように立ち上がり、母の腰から膝にかけての部分が、手前へぐっと盛り上がった立体になっている。子はその張り出した膝の上にちょこんと座っているのです。平らな背景と、前にせり出す座面。この奥行きが、小さな像に祭壇のような存在感を与えています。
聖母子像から着想した、母と子
正面向きで子を膝に座らせ、背後に大きなアーチを負うこの構図は、ロマネスク期の「玉座の聖母子」に着想を得たものと見られます。スウェーデンの古い教会には中世の木彫聖母子像が数多く残り、プリミティブで素朴な造形に強く惹かれていたリサにとって、それは身近な源泉でした。宗教的な主題そのものではなく、あくまで母と子。古い図像の骨格を借りて、そこに普遍的な母性の情景を重ねています。
タタラから生まれた、新しい母子像
轆轤による球形の女性像とは、作りがまったく異なります。本作は粘土の板(タタラ)を組み上げた構造で、シャモットの粗い土肌がそのまま立ち上がり、背面に回ると空洞のアーチが現れます。リサの一点物は、1960年代に轆轤からタタラや切り抜きの技法へと展開していきました。本作はその時期の作と考えられ、球形の母子像より後の制作と見られます。
正面の仕上げは密度が高く、見どころに満ちています。背景のアーチには櫛で梳いたような無数の縦の刻線、ドレスと座面にはスタンプで押した点と粒の文様が連なり、子どもの淡い水色がそのなかでやわらかく光ります。彫刻でありながら、一枚の絵のようにも読める——タタラの平面性と、せり出す立体を組み合わせた、技法の妙が光る一点です。
背面には作家のフルネーム「LISA LARSON」が手彫りで刻まれています。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
分類: Unikat(一点物のスタジオ作品)/母子像
作品名: 玉座の母と子(mor med barn)
メーカー: Gustavsberg Studio
制作年代: 1960年代〜1970年代
素材: シャモット炻器(タタラ成形)、部分施釉
サイズ: 高さ 約29cm、幅 約16cm、奥行 約10cm
サイン: 背面に手彫りの「LISA LARSON」
コンディション: 美品(Excellent)
とても良い状態です。チップやヒビ、補修跡は見られません。シャモット素地の粗い質感や背面の無釉部分、釉の濃淡は制作時の意匠・特性であり、ダメージではありません。
SKU: 20240523g2/LU4 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, フィギュア, Lisa Larson Unique Piece, All Uniquepiece, Lisa Larson1, Lisa Larson Unique Piece1, SALE
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg 1954–1980.
Known worldwide for figurines and unique stoneware sculptures.
可愛らしいキャラクターで愛されるリサ・ラーソン。
世界のアートシーンでは、スウェーデンを代表する陶芸家として
その手仕事が今も各国の美術館で紹介され続けています。









