リサ・ラーソン 花を摘む女性、1950年代

元の価格は ¥3,300,000 でした。現在の価格は ¥2,805,000 です。 税込Lisa Larson Sale|10月12日まで、リサの作品すべてが -15%off。この秋、リサ・ラーソンが改めて注目される機会に合わせた企画です。
Gustavsberg Studio
年代
1950年代後半〜1960年代
素材
シャモット炻器、部分施釉
寸法
高さ 約13.5 cm
LISA LARSON(底部に手彫り)
状態
良好(Very Good)
No. 47409

一点もの

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Lisa Larson(リサ・ラーソン)/通称「丸い人」/花を摘む女性(一点物のスタジオ作品)

花を摘む、ただそれだけのしあわせ

まんまるのボディの上に、蕾のような小さな頭がちょこんと。女性は両腕をそっと前に回し、足もとに咲く花へと手を伸ばしています。摘んでいるのは、胴の裾をぐるりと囲む青緑の小花。たったそれだけの仕草なのに、見ているこちらまで満ち足りた、やわらかな気持ちになります。

花を摘む——という行為が描かれただけで、これほど優しさと幸福感が漂う作品は、なかなかありません。しかも、それがあまりに自然で、ともすれば見過ごしてしまいそうになる。けれど、よく見ると、まるい胴の丸みを活かして花を裾に咲かせ、そこへ女性が身を屈めて手を伸ばす——作品の形そのものが、この仕草を成立させているのです。さりげなさの奥に、形と物語を一致させる確かな計算があります。家族や女性の日常は、リサが手を替え品を替えくり返し見つめたテーマでもありました。

轆轤から生まれた人——リサの造形の原点に触れる

この球形の人物像は、リサがグスタフスベリに入った1950年代の仕事と地続きにあります。学生時代から彼女は轆轤で女性像を挽いていましたが、グスタフスベリ初期には粗いシャモットの壺に掻き落としや刻線をほどこす制作に没頭しました。挽いた壺がライオンに見えた、という有名なエピソードと同じで、ろくろの上のかたちから生き物や人を見出していく——その眼差しがそのまま人へ向かったのが、この丸い人たちです。壺そのものが胴体になり、上に小さな頭をモデリングして載せ、腕や花を描き込む。1960年代にタタラや切り抜きの技法へ移っていく前の、彼女の手の思考がもっとも素直に表れた時期の作風です。

スタジオは量産の制約から離れて自由に手を動かせる場でした。リサ自身、一点物の仕事を「息抜き」と呼んでいます。この個体は、轆轤成形のシャモット炻器のボディに、顔・腕・足を素地のまま残し、飴色から土色へと移ろう温かな釉を掛けた部分施釉。鉄分を含んだ釉が黄や橙にゆらめき、裾の青緑の花を引き立てています。底を覗けば轆轤の渦が残り、内側まで手の気配がそのまま閉じ込められています。同じものは二つとなく、市場に出ること自体がごく稀な一点物です。

良い状態です。軽い経年感はありますが、全体の印象を損なうものではありません。顔・腕・足に残る無釉の素地、釉の掛け分け、底裏に残る轆轤の跡や粗いシャモットの粒子感は、すべて手仕事と焼成によるもので、損傷ではありません。一点物ならではの釉調の濃淡やまだら、窯変による色の揺らぎも、この個体固有の表情です。

Lisa Larson(1931–2024)

猫、ライオン、ハリネズミ。日本でよく知られているリサ・ラーソンは、その一面です。1954年から1980年まで、グスタフスベリの工房で、売れていく量産品のかたわらで一点物のアート作品を作り続けました。当店が集めているのは、そちらのリサです。

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