Lisa Larson Unique Piece
¥330,000 元の価格は ¥330,000 でした。¥187,000現在の価格は ¥187,000 です。
Lisa Larson(リサ・ラーソン)自身の手による、ろくろ成形のユニークピースの花瓶です。
「愛らしすぎる」と言われた作家の、もうひとつの顔
リサの名は、猫やライオン、小さな動物たちのフィギュアとともに語られることがほとんどです。けれど彼女には、量産のフィギュアとはまったく別の場所で手を動かしていた時間がありました。リサ自身がそれを「andningshål(息継ぎの場所)」と呼んでいたように、ユニークピースは、量産の制約から解き放たれて、自分の気分のままに装飾できる自由な創作の場でした。そしてリサは、量産という対極があったからこそ、その自由な喜びを感じられたのだとも語っています。
この花瓶は、まさにそちら側から生まれた一点です。胴いっぱいに広がるのは、無釉に近い砂色の素地に、黒と白で掻き込まれた抽象的な帯文様。葦のような縦線、積み重なる矩形、点の連なり——具体的な何かを描いているわけではないのに、地平を見渡すような風景の気配が漂います。少し無骨で、装飾はあくまで抑えめ。けれど、そのそっけなさの奥に確かな手の温度があって、つい傍に置きたくなる。リサが量産品で見せる愛嬌とはまた違う、彫り跡で語る彼女の「もうひとつの顔」がここにあります。
ろくろの轆轤目と、掻き落としの抽象
全体はろくろで挽き上げられ、肩から胴へと轆轤目がやわらかく残っています。装飾は焼成前の生乾きの素地に直接掻き込まれた掻き落とし(ristad dekor)で、線の一本一本に勢いと迷いが同居しています。1960年代という制作年代は、リサが表現主義的な陶芸に触れていった時期と重なります。1962年の個展では、新聞評がその器の表面を「大きな日本の筆致」と評しました。「可愛らしくまとまりすぎている」と彼女を辛口に見ていた批評家たちの態度を変えさせたのは、まさにこうしたユニークな器の力強さでした。手のなかで形と装飾を探りながら、リサは自分が本当に作りたいものへと近づこうとしていた——その模索の手応えが、この一点には正直に残っています。
底面には、グスタフスベリ・スタジオで手がけられたユニーク作品であることを示す手描きのハンドマークが確認できます。量産品の機械的なスタンプとは異なり、作家がスタジオで生み出した一点物の証です。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
メーカー: Gustavsberg(グスタフスベリ・スタジオ)
制作年代: 1960年代
素材: ストーンウェア(掻き落とし装飾、部分施釉)
サイズ: 高さ 約23cm
サイン: 底面に手描きのハンドマーク(スタジオの手マーク)
コンディション: 展示中の事故により本体にヒビが入っています。そのため特別なお求めやすい価格にてご案内しています。なお、素地表面に見られる微細な凹凸、釉薬のムラや焼成による色の濃淡は、手仕事と焼成に由来するもので損傷ではありません。
SKU: 20230307g3/LU20 カテゴリー: Lisa Larson, 訳あり商品, 北欧の花器, Lisa Larson Unique Piece, All Uniquepiece, Lisa Larson1, Nordic Vessels タグ: Nordic Vessels
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg 1954–1980.
Known worldwide for figurines and unique stoneware sculptures.
可愛らしいキャラクターで愛されるリサ・ラーソン。
世界のアートシーンでは、スウェーデンを代表する陶芸家として
その手仕事が今も各国の美術館で紹介され続けています。




