Lisa Larson Unique Piece
¥770,000 元の価格は ¥770,000 でした。¥495,000現在の価格は ¥495,000 です。
リサ・ラーソン(Lisa Larson)による、ユニーク作品(unikat)の鳥です。
鳥のかたちを借りた、色のうつわ
小さな頭と、ちょこんとした尻尾。胴はまんまるで、輪郭だけで「鳥」と伝わります。顔は作り込まず、表情も語らせない。動物に愛嬌をのせる名手リサにしては、ずいぶん寡黙です。
その寡黙さには理由があります。この鳥の主役は、かたちではなく色だからです。まるい背中の中央に、青・緑・黄が斑(まだら)に溶け合い、中心では黄の輪がターコイズと紫の円を抱き込む——色と釉薬の溜まり場が、丸い体の上にぽっかりと景色をつくっています。鳥のからだは、この色を載せ、見せるための器。主役と脇役が、すっと入れ替わっています。
遼三彩を思わせる、緑・黄・白の溶け合い
この色づかいは、中国・遼(りょう)の時代に作られた遼三彩を思い起こさせます。三彩は鉛釉(なまりゆう)を使った焼きもので、緑・クリーム色・白を主とした釉薬の色が互いに浸透し合い、にじみながら発色していくのが持ち味です。本品の、緑とくすんだ黄、青がとろりと混ざり合い、境目があいまいに流れていく釉肌は、まさにその三彩のやわらかな溶け合いを下敷きにしているように見えます。遼三彩は皿や器だけでなく、生き物のかたちを単純化した造形にも展開されました。動物の輪郭を借りつつ、見どころは色と釉に託す——その作法と、この鳥はまっすぐ響き合っています。
リサのユニーク作品には、古いやきものや素朴な造形への深い関心が流れています。彼女は量産の制約を離れたスタジオでの仕事を「ひと息つける時間」と呼び、スケッチをほとんどせず手の感覚だけで形を起こしていました。この鳥も、写実ではなく、輪郭を削ぎ落とし、釉薬の景色に重心を移した一体。遼三彩のような古典への眼差しを、彼女自身の手つきで翻訳した実験作といえます。
底を返すと、赤茶けた素地に「LISA LARSON」とフルネームが手で刻まれています。量産品に押される「Lisa L.」のスタンプではなく、フルネームの手刻み。グスタフスベリ・スタジオでリサ自身の手から生まれた一点物(unikat)であることを示す印です。
作家: Lisa Larson(1931–2024)
メーカー: Gustavsberg(グスタフスベリ・スタジオ)
制作年代: グスタフスベリ・スタジオ期(1954–1980年)
素材: 炻器(ストーンウェア)、施釉
サイズ: 径 約14cm/高さ 約12cm
コンディション: 並品(Good)
年代相応の状態です。頭の嘴(くちばし)の先に小さな欠けがあります。その他に目立つヒビや補修跡は見られません。釉薬表面の細かな貫入や色の濃淡、斑(まだら)の流れは、施釉と焼成の過程で生じるこの作品本来の表情であり、損傷ではありません。
SKU: 20171109g21/LU3-1 カテゴリー: ALL ITEMS, Lisa Larson, 訳あり商品, フィギュア, Lisa Larson Unique Piece, Bird, All Uniquepiece, Lisa Larson Unique Piece1
在庫1個
Lisa Larson(1931–2024)
Swedish ceramist, Gustavsberg 1954–1980.
Known worldwide for figurines and unique stoneware sculptures.
可愛らしいキャラクターで愛されるリサ・ラーソン。
世界のアートシーンでは、スウェーデンを代表する陶芸家として
その手仕事が今も各国の美術館で紹介され続けています。












