Signe Persson-Melin Unique Piece
¥104,500 元の価格は ¥104,500 でした。¥78,375現在の価格は ¥78,375 です。
Signe Persson-Melin(シグネ・ペーション・メリン,1925–2022)による作品です。
内と外、ふたつの表情
外側は黄土色のマットな釉薬。シャモットの細かな黒点が表面に浮かび、ずっしりとした手応えのなかに、土の素朴な温もりが息づいています。ところが内側に目を向けると、そこはオリーブグリーンのつややかな釉薬が一面に広がり、光を受けて静かにきらめく。プリミティブな外観と、モダンで機能的な内面。このひとつの器に同居するふたつの相貌こそ、シグネの真骨頂といえるでしょう。
口縁近くと持ち手の外側には、短い線をひとつひとつ刻んだ帯状の飾りが巡らされています。手描きではなく、生乾きの土に刻みつけた装飾。彼女が生涯大切にした、素材そのものと対話するような手仕事の原点がここにあります。
55年、ブレイク直前の原点
シグネ・ペーション・メリンがマルメに自身の工房を構えたのは1951年、26歳のときでした。このピッチャーが生まれたのは1953年。ふたつ年上の先輩リサ・ラーソンがグスタフスベリで試用期間を過ごしていたのと同じころ、スウェーデンの南の街で、ひとりの女性作家が黙々と土と向き合っていたことになります。
H55博覧会で彼女の名が一躍知られるようになるのは、この2年後のこと。つまり本作は、全国的ブレイクの直前——工房で試行錯誤を重ねながら、自分の手のかたちをひとつひとつ確かめていた時期の、貴重な証人なのです。
スウェーデン国立美術館やロースカ美術館にも収められた彼女の作品群の、最初期の息吹がここにあります。花を生けても、そのまま置いても。時代を超えて佇む普遍の美しさを、感じていただける器です。
作家: Signe Persson-Melin(1925–2022)
シリーズ: 初期工房生産
メーカー: 自家工房(マルメ)
制作年代: 1953年
素材: シャモット混入炻器、内外異なる釉薬
サイズ: 高さ 約14.5cm × 幅 約23cm × 奥行 約15cm
コンディション: 良好(Very Good)
良い状態です。画像で確認するかぎり、大きなヒビや欠損は見られません。底面に薄い擦れや経年による色合いの深まりが感じられますが、70年以上の時間を経た器として標準的な範囲です。シャモット素地特有のざらつきや細かな黒点、釉薬のムラは、制作時の風合いとしてご理解ください。
SKU: 20230127s1/67 カテゴリー: ALL ITEMS, スタジオピース, 北欧の花器, Signe Persson-Melin, All Uniquepiece, vase, Nordic Vessels
在庫1個
Signe Persson-Melin (1925-2022)
1944年にストックホルムの芸術、工芸、デザイン大学であるKonstfackに入学し、その後はマルメに自身の工房を開設、Boda Nova、Saxbo、Rörstrandなどでも活躍し、その独自のデザインは世界各地の博物館やギャラリーで展示されています。また、教育者としても功績を残しており、1985年からはKonstfackの教授として、次世代の陶芸家たちに知識と技術を教え続けてきました。彼女の作品はその美しさと機能性で、数多くの賞を受賞しています。






