Serial Production ─ 良質な量産品

1950〜70年代の北欧において、「量産品」という言葉は、今とは少し違う響きを持っていました。


Åke Holm ─ 創造という聖域

スウェーデン、ヘーガネス博物館(Höganäs……


Inger Persson|青の釉薬

青は、Inger Perssonが何度も選んだ色でした。 それは、土の力強さや形をいちばん引き立ててくれる色だったのです。派手ではなく、けれど弱くもない。静かに置かれた青が、作品に緊張感と落ち着きを与えていました。……


Stig Lindberg |スウェーデンを喜びで彩ったデザイナー

人に寄り添う形と遊び心で、スカンディナビアデザインの世界を塗り替えました。


Lisa Larson|家族のアトリエ

家族が集う空間は、そのまま創作の場でもありました。リサは子どもを預けず、自宅で育てながら制作を続けていたといいます。母は静かに粘土をこね、夫グンナルは風景を描く。その傍らで子どもたちは絵を描いて遊ぶ──。ものをつくることが、日々の暮らしと地続きだった時間。…


BÖRJE SKOHG|静かなる足跡

グスタフスベリで四十年にわたり制作を続けながら、その存在がほとんど記録されていない陶芸家がいます。ボリエ・スコーグ(1923–2006)。スウェーデン陶芸を代表する工房に籍を置き、海外でも個展を開いていながら──その名は、美術館の資料にも図録にも、ほとんど残されていません。…