リサ・ラーソン Paloma. ボウル
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Lisa Larson(リサ・ラーソン)による、Paloma(パロマ)シリーズのAskfat「灰皿/大」です。
リサ・ラーソン、最初のシリーズから生まれた一枚
Palomaシリーズは、リサがグスタフスベリで量産品として最初に世に送り出したシリーズです。1955年にデザインされ、1955年から1956年にかけて生産。鳩のフィギュア1体と、大小2種の灰皿で構成されています。「Paloma」はスペイン語で「鳩」を意味する名前——シリーズ名はこのスペイン語に由来しています。
本品はφ18.5cmの大きい方の灰皿です。中央のくぼみには深い艶をたたえた黒釉がたっぷりとかかり、幅広のリムにはざらりとしたマットな質感の素地が広がります。そのリムに刻まれた線刻装飾が、このシリーズの真骨頂。魚のような、葉のような、どこか古代の文字を思わせるプリミティブな紋様が、リム全体をぐるりと巡っています。Palomaシリーズは白いストーンウェアで作られ、丸みのあるフォルムと線刻装飾が特徴です。
1950年代の息吹が宿る、リサの原点
リサは1954年秋にグスタフスベリに着任し、スティグ・リンドベリのもとで試用期間を過ごしました。リサは学生時代から「直接湿った土にデコレーションを刻み込む」手法を好んでいました。Palomaの灰皿に見られる力強い線刻装飾には、まさにそのスタイルの萌芽があります。リサの作品群の中でも、Palomaシリーズは彼女の他の仕事に比べて「Less whimsical」——より抑制された、大人びた佇まいを持っています。
生産期間わずか2年という短さゆえ、市場に現れることは極めて稀です。動物フィギュアで知られるようになる以前の、リサの造形の出発点を伝える貴重な一枚です。
全体的に良い状態です。目立つチップやヒビ、補修跡は見られません。経年による軽微な使用感がありますが、年代を考慮すると良好なコンディションです。底面の露胎部分に見られる小さな凹凸は焼成時に生じるもので、損傷ではありません。
Lisa Larson(1931–2024)
猫、ライオン、ハリネズミ。日本でよく知られているリサ・ラーソンは、その一面です。1954年から1980年まで、グスタフスベリの工房で、売れていく量産品のかたわらで一点物のアート作品を作り続けました。当店が集めているのは、そちらのリサです。



















