リサ・ラーソン Gamla stan 試作

元の価格は ¥660,000 でした。現在の価格は ¥561,000 です。 税込Lisa Larson Sale|10月12日まで、リサの作品すべてが -15%off。この秋、リサ・ラーソンが改めて注目される機会に合わせた企画です。
種別
試作品(釉薬実験段階と考えられる)
年代
不詳
寸法
W28 × 28cm
なし(裏面にサイン・工房印はなく、吊り金具のみ)
状態
良い状態です。ヒビや欠けは見られません。
No. 135424

一点もの

送料は全国 990 円です。北海道は 1,540 円、沖縄は 2,310 円。ご入金の確認後、7 営業日以内に発送します。

お支払いはクレジットカードまたは銀行振込(前払い)です。

返品と交換は、不良品の場合を除きお受けしていません。ご購入について

透明釉の下に息づく街の記憶

量産品の《Gamla stan》が鮮やかな青と金で構成された祝祭の街並みだとすれば、この陶板はその静かな原風景のようです。釉薬は淡く、深い緑と灰青が溶け合い、窓の奥にわずかな透明感を残します。筆の跡や釉の流れがそのまま残り、窓枠や扉の縁に柔らかな濃淡をつくっています。全体に落ち着いた調子をもちながらも、釉薬の下から土の温もりが透けて見えます。

特に印象的なのは、左から二番目の建物の扉です。量産版では平面的に処理されていますが、この試作品では扉の表面に丸い装飾が並び、一つひとつに釉薬が溜まって陰影を生んでいます。焼成の過程で輪郭がわずかに滲み、金属飾りのような質感を帯びています。量産化で省略されたこの意匠は、リサ・ラーソンが造形の密度と印象の重さを探っていた痕跡といえます。

裏面にはサインや工房印がなく、吊り金具のみが付されています。外販を想定せず、釉薬の発色や収縮を確かめるために焼かれた、釉薬実験段階の試作品と考えられます。形状はすでに完成形に近く、発色や焼成条件を検証する過程の一点だったと思われます。

量産品が均整と明快さを備えた完成形なら、この陶板はその直前、手の試みと偶然がまだ息づいていた時間の記録です。釉薬が半透明の層で光を吸い込み、旧市街の空気のような静けさをとどめています。

Lisa Larson(1931–2024)

猫、ライオン、ハリネズミ。日本でよく知られているリサ・ラーソンは、その一面です。1954年から1980年まで、グスタフスベリの工房で、売れていく量産品のかたわらで一点物のアート作品を作り続けました。当店が集めているのは、そちらのリサです。

Lisa Larson について →

Privacy Preference Center